品川区国際友好協会では、市民交流事業の一環として、姉妹都市ポートランド市、友好都市ジュネーヴ市・オークランド市との間で青少年ホームステイの派遣と受入を実施しており、隔年で3都市からの派遣生受け入れを行っています。
来区する青少年たちは、いずれも日本の文化や生活習慣に深い興味を持ち、日本の人達との交流と親善を願っています。どうか、かれら青少年たちをお世話くださるホストファミリーとして皆様のご協力をお願いします。
派遣生を受け入れていただく場合
下記の条件にあてはまる方が対象となります。
- 複数家族の方(一人暮らしではない
- 派遣生の統一行動日に品川区役所などの指定場所への送迎ができる方
- 派遣生の部屋は個室、あるいは家族と同室でも可
- 家族の一員として、派遣生に必要な日常の生活費を負担できる方
ホストファミリーは、決して特別な事をするわけではありません!とは言っても、普段の生活の中に、まったく違う環境で生活してきた外国の人を迎えることになるため、様々な疑問が出てくるのも当然です。そこで、ホストファミリーになった時にはどのようなことをするのか、派遣生とどのように接するのか等、簡単にご案内いたします。
どんなことをするの?
- 来区前に「事前説明会」を開催します。ここでは、到着から見送りまでの詳しい日程をご説明すると共に、ホストファミリーをしていただく皆様のお顔合わせをしていただきます。
※受入日までに、お世話いただく派遣生を書面でお知らせいたします。 - 受入初日、品川区国際友好協会にて、歓迎&ホスト引き渡し会を行い、各ご家庭からお迎えに来ていただくホストファミリーに派遣生をお預けします。
- 滞在している約2週間の間には区内見学や関東近県へのバス旅行などの「統一行動日(滞在中5日程度)」が予定されており、その際には指定場所(主に品川区役所第二駐車場)に朝や夕方(夜)、送迎をしていただきます。(送迎方法はお任せします)
- 「統一行動日」以外はホストファミリーとの時間になりますので、各ご家庭で一緒に過ごします。(外出する場合の交通費や外食費のご負担をお願いします)
※他のホストファミリーや派遣生と一緒に外出する方もいます。 - 帰国日前日の夜は「さよならパーティー」を開催しますので、他の派遣生の皆さんとも、ぜひ交流してください。
- 帰国日は、指定時間に「品川区役所第二駐車場」までお送りいただき、そこで見送りとなります。
ある日の一日
ジュネーヴの派遣生との一日
起床
子どもと一緒に同室で過ごしている派遣生、布団のたたみ方を教えてもらい、自分で布団を上げてからリビングに来ました。
朝食
トースト・菓子パン・シリアル・果物などを適宜に選んで食べられるように用意。
(食事の時間は前の晩に伝えていました)
外出
焼肉レストランでの食事後、横浜にドライブ。その後、渋谷や原宿へ買い物同行。本人の希望を聞いて家族が分担し、出かけました。
(他のファミリーと一緒にカラオケに出かけることもありました!)
夕食
この日は外出のついでに外食。自宅で食べる時も、日本食にこだわらず、いつもの食事をしています。
入浴
入浴の方法は指導しましたが、ほとんどシャワーを使っていました。家族が多いので時間調整が大変です。
団らん
家族全員が一堂に集まることはありませんでしたが、パソコンの前で互いの生活などを紹介し合いました。
就寝
10時には居間から引き揚げ、子ども部屋でテレビを観てから就寝。
浴衣や髪飾りをプレゼントしたり、日本食の作り方を教えたり、道具(巻きす、おむすび型など)を百円ショップで選んでお土産としました。家族用にはクッキーをプレゼントしました。反省点としては、初めての受け入れで留学生をお客様扱いし甘やかし過ぎてしまい、度が過ぎた要求をされることがあったので、その時ははっきり断りました。結果、それでよかったと思います。
オークランドの派遣生との一日
起床
個室を与えていました。この日は起床が遅かったので、こちらから起こしに行きました。
朝食
基本的には毎食オープンサンドイッチと果物、ジュースなどで、家族のお弁当のおむすびにもチャレンジしていました。
外出
数人の受け入れファミリーと楽しく外出しました。秋葉原ではメイド喫茶に出かけたり、他の留学生とも親交を深めたりしました。
(グループで行動することも多く、家族同士、預けたり預かったりできたので負担が少なかった)
夕食
特別なものを作ることはなく、食べられそうな品を一品決めて、後は普段の食事をしました。食後に、派遣生自ら食器洗いを希望してくれたので、この日は手伝いをお願いしました
団らん
一緒にピアノやフルートで合奏したり、歌ったりしました。
(別の日には百人一首の坊主めくりやパソコンのゲームなどをして遊んだこともあります)
就寝
決められた時間に自室に戻るよう促しました。
受入も数回目で、気負いが少なかったので楽しく交流が出来ました。外出時は本人と共に自分自身も楽しめる所へ出掛けたので疲れも半減しました!ご家族のお土産品には本人が気に入ったお菓子をプレゼント。派遣生本人には、彼女が気に入ったという私の持ち物の装飾品をプレゼントしました。受け入れる前に、滞在中の行動予定をあらかじめ計画しておけば、もっと日本の文化を紹介できたのかも...と言うのが今回の反省点です。
ホストファミリーとして派遣生を引き受けるとは言え、受け入れる側の家族全員が交流に深い興味を持っている訳でもなく、その中では、しばしば双方の衝突も起こり、派遣生に気を使うこともありましたが、自分が受け入れを決めたという責任感が支えとなり、何より、笑顔と感謝の言葉を貰って国へ送り返す時の達成感は、丁度、山登りで登頂した時の気持ちに通じています。たとえ、受け入れた派遣生が希望に沿わない子であっても、滞在の中で、一つでも二つでも新しい発見や、楽しい経験を共有できる可能性を夢見て、今後もホストファミリーを続けていきたいと思います。
ホストファミリーQ&A
友好協会で初めてホストファミリーをお願いする場合、一度協会にお越しいただき、ご家庭の様子などをお伺いしたり、ご質問があれば承ったりする面談を行っています。
日本の(特に都心の)住宅事情については、ある程度わかっているため、個室を提供されなくても問題ありません。「子どもと同室」や、「全員一緒にリビングに布団を敷いて寝ました!」など、様々です!
はい、大丈夫です。しかし、好き嫌いはありますので、到着日に苦手な食べ物や食べたい日本食を聞く等、食事についての確認をしてください。
アレルギーを持っている子どもの場合の多くは、自分で食べるものを選びます。
片言の単語でも思いの外通じるものですが、不都合がある時には協会担当者が間に入ってコミュニケーションのお手伝いをします。
ジュネーヴの派遣生は、日本の高校生以上に英語でコミュニケーションがとれる生徒が多いですが、スマートフォンの翻訳アプリなどを利用する方も増えてきました。
ご家庭によって違いますが、1日ゆっくり家庭内で過ごす方、原宿・お台場・浅草・鎌倉等の観光地へ出かける方もいらっしゃいます。
交通費と食費はご負担ください。
他の派遣生が外出する時、そちらのホストファミリーと話し合っていただいて、一緒に連れて行ってもらうケースもあります。
はい。学生がいないご家庭でも可能です。
お申し込みの時点でご希望いただければ、可能な限り調整いたします。